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レントゲンとCTとMRIの違い

今回は病院では意外と説明されないレントゲンとCTとMRIの違いを説明します。
こういった検査は受けたり、聞いたことはあるけれど一体どう違うのかあまり説明されることはないかと思います。
そこでそれぞれの検査にどんな違いがあるのか説明していこうと思います。

まずはレントゲン、単純撮影などと言われる、一般的な撮影方法について
多くの方は検診などで胸の撮影をするときに目にしていると思います。
これはX線を使って胸に限らず、あらゆる体の部位の静止画像を撮影する方法です。
骨折や肺炎など、特定の病変の有無を確認するのに適しています。
レントゲンは手軽で迅速に行えるのが利点ですが、詳細な情報は得られないので、症状によっては他の検査が必要になることもあります。
ちなみに骨折などの経過観察として来院するたびに撮影するのは手軽さと被爆の少なさから経過を追うのに適しているためです。

次に、CTについて
これはX線を使って体の断層画像を撮影する方法です。
体をスライスしたような画像を見ることができるため、内臓や骨の状態をよく見ることができます。
CTは撮影が速く、通常の検査以外でも急いで詳細な診断が必要な場合や緊急性がある症状の評価にも重宝されます。
ただし、レントゲンに比べてX線をかなり多く使うため、放射線被曝のリスクが高くなってしまい頻繁な撮影は避けた方がよいとされています。

次に、MRIについて
MRIは、強力な磁石と無害な無線周波数を使って体内の詳細な組織を撮影する方法です。
CTと同様に体をスライスしたような画像を見ることができます。これにより、骨や筋肉、脳などの内部構造を非常に詳細に観察できます。
レントゲンやCTと明確に違うMRIの特徴として、X線を使わないので被爆がなく、軟部組織を中心にレントゲンやCTでは見えにくい部分を明確にします。
ただし、撮影に時間がかかるため患者様に長時間の静止をお願いする必要があります。
痛みが強い患者様にとっては大きな負担となる場合があります。

簡単ではありますが以上がそれぞれの違いになります。
どの検査方法が選ばれるかは、患者様の症状や状態によって異なります。医師と相談して、一番適した検査を受けるようにしましょう。
自分の健康を守るために、正しい検査を受けることが大切です。

うえだ整形外科クリニック 放射線技師より