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「背中が痛い」、「肩甲骨の内側が痛い」、巻き肩、菱形筋の痛みに関して

医療

こんにちは!
西尾市一色町の整形外科クリニック 院長 上田英範です。

本日は「背中が痛い」「肩甲骨の内側が痛い」という訴えに関してです。

「背中が痛い」、「肩甲骨の内側が痛い」という訴えは意外と多いです。
うえだ整形外科クリニックを開院して約8ヶ月になりますが、その訴えの多さを実感しております。
多くの場合は、肩甲骨のレントゲンを撮影しても何も異常はありません。
では、何が原因なのでしょうか?

このような病状で悩んでいらっしゃる方の特徴として、姿勢が悪く、巻き肩であるということが挙げられます。
背筋が曲がって、肩が内側に出てくる巻き肩になると、肩甲骨も外側に開いて来てしまいます。(自分で意識して背筋を伸ばしたり曲げたりすると、肩甲骨も内側に寄ったり外に開いたりしているのがわかるのではないかと思います。)
すると、肩甲骨の内側から背骨の間にくっついている「菱形筋」という筋肉が常に外側に引っ張られた状態になります。
この常に引っ張られた状態になる「菱形筋」という筋肉が痛みの原因となります。

治療法としては、痛み止めや筋肉の緊張をゆるめる薬を処方したりもするのですが、もっと大切な治療はリハビリになります。
リハビリで姿勢指導や肩甲骨を正しい位置に戻すような運動指導をすることで、痛みを出にくくすることができます。
また、腹筋を中心とした体幹という部分の筋力が弱いことも姿勢が崩れる原因になります。
姿勢指導がうまくいくと痛みはあっさり良くなります。

もし「背中が痛い」、「肩甲骨の内側が痛い」ということがありましたら、一度姿勢を意識してみてください。
それでも治らないときは整形外科に相談してみてください。

では、また!

うえだ整形外科クリニック 医師 上田英範

執筆者

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執筆者

上田 英範

うえだ整形外科クリニック 院長

2021年、愛知県西尾市にうえだ整形外科クリニックを開院しました。
地域社会に貢献するため、医師として患者さんに信頼していただける医療を心がけております。

経歴
金沢医科大学卒/名古屋医療センター研修医/聖霊病院整形外科勤務/なかざわ記念クリニック整形外科勤務
保有資格
日本整形外科学会専門医/日本整形外科学会リウマチ医/日本整形外科学会スポーツ医/日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
所属学会
日本整形外科学会/日本リウマチ学会/日本骨粗鬆症学会/日本整形外科超音波学会/日本リハビリテーション医学会/日本整形内科学研究会