覚えておきたい頭を打った時の対処法

こんにちは
今回は看護師からのブログです。
日常生活で頭を打ってしまうことは、決して珍しいことではありませんよね。しかし、「ちょっとぶつけただけだから大丈夫」と軽く考えて放置してしまうと、思わぬ事態に繋がる可能性があります。
この記事では、頭を打った後の正しい観察方法と注意点について解説します。万が一の事態に備え、ぜひ最後までお読みください。
1. 頭を打った後の観察方法
頭を打った後は、以下の項目を参考に観察してください。
場合によっては脳挫傷やそれに伴う脳出血の可能性もあります。
意識状態:意識があるか、もうろうとしていないか、名前や年齢、今日の日付などが言えるかなどを確認しましょう。
吐き気や嘔吐:吐き気や嘔吐がないか確認しましょう。時間が経ってから症状が出ることもあるため、注意が必要です。
頭痛:頭痛の有無、痛みの程度を確認しましょう。
手足の麻痺やしびれ:手足の動きに違和感がないか、力が入るかなどを確認しましょう。
言葉のもつれ:呂律が回っているか、言葉に詰まることがないかなどを確認しましょう。
視覚の変化:物が二重に見える、視野が狭くなるなどの視覚の変化がないか確認しましょう。
出血や腫れ:頭皮に出血や腫れがないか確認しましょう。傷がある場合は、水道水でもいいのでよく洗って清潔なガーゼやタオルで圧迫止血してください。
子どもの場合:子どもの場合は、普段と様子が違う、泣き止まない、ぐったりしているなどの症状が見られることがあります。
2. こんな症状が出たらすぐに病院へ
以下の症状が見られる場合は、すぐに病院に受診してください。
意識がない、またはもうろうとしている
何度も嘔吐する
激しい頭痛
手足の麻痺やしびれ
言葉のもつれ
視覚の変化
けいれん
その他、交通事故や高所からの転落など明らかに強い衝撃が加わった場合
子どもの場合では普段と様子が違うだけでも受診したほうが良いです
3. 受診する際の注意点
受診する際は、以下の内容を医師に伝えましょう。
いつ、どこで、どのように頭を打ったのか
頭を打った後の症状の変化
既往歴や内服薬の情報
これらの情報を伝えることで迅速に適切な治療を行うことができます。
4. 頭部打撲後の注意点
以下の事に注意してください。
安静にする:激しい運動や作業は避け、安静に過ごしましょう。
飲酒や入浴は控える:少なくとも24時間は飲酒や熱いお風呂は控えましょう。
一人にならない:少なくとも24時間は一人にならないようにしましょう。
症状の変化に注意する:頭部打撲後、数日間は症状の変化に注意して過ごしましょう。
5. まとめ
頭部打撲は、重篤な症状を引き起こす可能性があります。自己判断せずに、上記の観察方法を参考に状態を注意深く観察してください。少しでも異変を感じたら、すぐに病院に行きましょう。
執筆者
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こんにちは。うえだ整形外科クリニックで働いている看護師一同です。
患者様やそのご家族が安心して治療を受けられるよう、心掛けています。患者様の健康と幸福を第一に考え、日々努力しています。よろしくお願いいたします。