スタッフブログ

STAFF BLOG

熱中症予防できてますか?事前準備について

リハビリからブログ第7報です。
ここ数年特によく耳にするWBGTという言葉。
いや、耳にしない。という方は、「熱中症警戒アラート」、「暑さ指数」などはおそらく1度は耳にしたことがあると思います。

そこで今回は、言葉の整理のためまとめます。
暑さ指数=WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症などの暑さによる健康リスクを評価するための指標です。具体的には、以下の3つの要素を用いて計算されます:
1. 湿球温度(WBT):
* 湿球温度は、空気中の湿度の影響を受けた温度です。湿球温度を測定するためには、温度計のセンサーを湿った布で包み、風を当てて湿気の影響を加味した温度を測定します。高湿度の環境では、蒸発による冷却が効かないため、湿球温度は高くなります。
2. 黒球温度(BGT):
* 黒球温度は、黒い球体(黒球)内に取り付けられた温度計で測定される温度です。黒球は太陽からの放射熱や周囲の熱を吸収し、その影響を受けるため、直射日光や熱源からの放射熱を考慮に入れることができます。
3. 乾球温度(DBT):
* 乾球温度は、通常の気温であり、湿度の影響を考慮していない単なる気温です。温度計が直接空気に触れて測定します。
WBGTの適用
* 屋外活動: 熱中症予防のため、特に運動や作業が行われる屋外でWBGTがよく用いられます。WBGTが高くなると、リスクが増加するため、適切な休憩や水分補給が推奨されます。
* 室内環境: 室内でも、特に熱源が多い環境ではWBGTの測定が役立つことがあります。
WBGTの分類基準
WBGTの数値に応じて、熱中症のリスクが評価され、以下のように分類されることがあります。
運動に関する指針
* WBGT 〜21℃:ほぼ安全(適宜水分補給)
* WBGT 21〜25℃:注意(積極的に水分補給を)
* WBGT 25〜28℃: 警戒(積極的に休憩)
* WBGT 28〜31℃:厳重警戒(激しい運動は中止)
* WBGT 31℃〜:運動は原則中止

* ついでに、
* WBGT 33℃〜:熱中症警戒アラート
* WBGT 35℃〜:熱中症特別警戒アラート

この指標を用いることで、暑さによる健康への影響をより正確に評価し、適切な対応を取ることができます。

いずれも、環境省の熱中症予防情報サイトよりメール配信サービスにより確認が可能です。
身近な方を守るために活用しましょう。
では熱中症にお気をつけてください。

執筆者

執筆者

リハビリスタッフ

こんにちは。うえだ整形外科クリニックで働いているリハビリスタッフ一同です。
患者様一人ひとりに合ったリハビリを提供し、早期回復をサポートすることを目指しています。皆様の健康と生活の質向上に全力で取り組んでいますので、どうぞよろしくお願いいたします。