むち打ち症のリハビリ、どっちが効くの? 〜徒手療法と運動療法の違いをやさしく解説〜

リハビリからのブログ第16報です。
今日は、交通事故などで首を痛めてしまった「むち打ち症(WAD)」のリハビリについて、最新の研究をもとにわかりやすく解説します。
むち打ち症ってなに?
「むち打ち」とは、車の衝突などで首がムチのようにしなってしまい、筋肉や関節、神経が傷ついてしまう状態です。
首の痛み、頭痛、肩こりや腕のしびれ、動かしにくさなど、さまざまな症状が出ることがあります。
どんな治療があるの?次のようなリハビリが行われています
✅ 徒手療法(としゅりょうほう)
専門家の手で首や肩まわりを優しく動かしてもらう療法です。
→「ストレッチ」「関節をなめらかに動かす」「筋肉をほぐす」などが含まれます。
✅ 運動療法(うんどうりょうほう)
患者さんが自分で首や肩を動かすエクササイズです。
→「姿勢をよくする」「筋肉を鍛える」「動かす練習をする」など。
実際どっちが効果あるの?
2021年に発表された海外の研究で、むち打ち症の患者さん216人を対象に、こんな実験が行われました:
● 徒手療法だけを受けたグループ
● 運動療法だけを行ったグループ
● 何もしなかったグループ(比較のため)
6週間のリハビリのあと、それぞれのグループで「痛み」や「首の動かしやすさ」「日常生活のつらさ」を比べてみた結果……
結果はどうだった?
✅ 徒手療法も運動療法も、どちらも効果あり!
✅ どちらかが「すごく優れている」ということはなし。
✅ ただし、「首の動き」は運動療法のほうがやや改善しやすかった。
👉 つまり「どっちが正解」というよりは、「あなたに合った方法」を選ぶのが大切なんです。
じゃあ、私はどうすればいいの?
こんな目安で考えるとわかりやすいです👇
痛みが強くて、動かすのが怖い →徒手療法からスタートがおすすめ
動かしにくい、首が固まっている感じがする→運動療法で可動域を広げよう
自分でがんばって治したいタイプ→エクササイズで筋肉を強化しよう
誰かにケアしてほしい、安心したい→専門家の手でほぐしてもらうのが◎
結局いちばん大事なのは…
それは、「あきらめずに少しずつ動かすこと」です。
痛みがあると安静にしたくなるのは当然ですが、ずっと首を動かさずにいると、かえって固まりやすくなってしまいます。
不安なときは、専門家に相談しながら、「やさしい運動」と「ていねいな手技」をうまく組み合わせて進めましょう。
まとめ
むち打ち症のリハビリは、運動療法も徒手療法も効果あり!首を少しずつ動かすことで、痛みや不安が軽くなっていきます。自分の症状や性格に合った方法を選ぶのがカギです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
むち打ち症の痛みや不安は、正しくケアすれば楽になります。焦らず、じっくり取り組んでいきましょうね。
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こんにちは。うえだ整形外科クリニックで働いているリハビリスタッフ一同です。
患者様一人ひとりに合ったリハビリを提供し、早期回復をサポートすることを目指しています。皆様の健康と生活の質向上に全力で取り組んでいますので、どうぞよろしくお願いいたします。