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この痛み「腰椎分離症」?

看護師より

その腰の痛み、もしかしたら「腰椎分離症」かもしれません。
こんにちは!うえだ整形外科クリニックの看護師です。

今回は、特にスポーツを頑張っているお子さんに知ってほしい「腰椎分離症」についてお話しします。「成長痛かな?」「筋肉痛だろう」と見過ごされがちな腰の痛みが、実はこの病気のサインかもしれません。

腰椎分離症って、どうして起こるの?

腰椎分離症は、腰の骨の一部にヒビが入ったり、完全に折れてしまったりする状態です。これは、一度に大きな力が加わって起こるというより、繰り返し腰を反らしたりひねったりする動作によって、少しずつ骨に負担がかかることで起こります。ちょうど、金属の針金が何度も曲げ伸ばしされると折れてしまうのと同じようなイメージです。
特に成長期のお子さんの骨はまだ柔らかく、スポーツの激しい動きに耐えきれずに、この骨折を起こしやすいのです。

どんな症状が出やすいの?

・身体を後ろに反らすと、腰が痛む
・長時間立っていると、腰がだるく重くなる
・お尻や太ももの後ろが痛くなることもある
・腰の片側だけが痛むことが多い
これらの症状は、特にスポーツをしている時や、スポーツの後に感じることが多いです。休んでいる時は痛みがなくても、練習を再開するとまた痛くなるのが特徴です。

早期発見が何より大切!

「たかが腰の痛み」と軽く考えず、少しでも気になる症状があれば、放置せずにお近くの整形外科を受診しましょう。腰椎分離症は、早期に発見して適切な治療を行えば、骨がくっつく可能性があります。しかし、痛みを我慢してスポーツを続けてしまうと、骨がくっつかないままになってしまう可能性が高くなり、そうなった場合将来的に慢性的な腰痛につながるリスクが高まります。
※骨がくっつかなかった場合後から治療することはできません。

もし腰椎分離症と診断されたら?

診断されたら、一番大切なのはスポーツを中止して安静にすることです。上記でもお伝えしましが痛みを我慢してスポーツを続けてしまうと、骨がくっつきにくくなり、治療が長引いたり、将来的な腰痛の原因になったりします。
当院では、患者さんの状態に合わせてコルセットで腰を固定し、骨が自然にくっつくのを助けます。
また、この病気は治療の途中で痛みがなくなることもありますが骨自体がくっつかない限り医師が指示した期間までしっかりとスポーツの中止をする必要があります。
※お勧めはしませんがスポーツを継続して治療することも可能です。まずはご相談ください。

まとめとポイント!

・医師の許可が出るまで、スポーツはお休みする
・コルセットは指示された通りに装着する
・腰を反ったり、捻ったりはしない(前屈はOK)
・重い荷物を持つなど、腰に負担がかかることは避ける

スポーツ復帰について

いつからスポーツ復帰できるかは明確には言えませんが、多くの場合数か月~半年くらい、長ければそれ以上の期間復帰することは難しいです。またスポーツ復帰となった場合でも段階的に運動を再開し、慎重に身体を慣らしていく必要があります。医師の許可が出るまでは、決して無理をしないようにしましょう。

まとめ

学生さんのスポーツは今しかないことも理解できますが、当院としては今後生涯に渡り腰痛を持病にさせることは避けたいと考えています。もし不安なことがあれば、いつでも当院にご相談ください。お子さんの輝く将来のためにも私たちと一緒に、腰の痛みをしっかり治していきましょう。

執筆者

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看護師

こんにちは。うえだ整形外科クリニックで働いている看護師一同です。
患者様やそのご家族が安心して治療を受けられるよう、心掛けています。患者様の健康と幸福を第一に考え、日々努力しています。よろしくお願いいたします。