リハビリに関して
運動療法主体のリハビリ
みなさんはリハビリというと、どういったものを想像されますでしょうか?
私が当院を開院する前に患者さんからよく聞いていたのは、「揉んでもらった」、「マッサージしてもらった」、「電気かけてもらった」というような話でした。
確かに、リハビリで揉んだり、マッサージするのは徒手療法といって間違ってはいないです。
しかし、揉んだり、マッサージするというのは短期的に痛みを抑える効果はあっても、中長期的に見て患者さんの身体機能を向上させているかと言われると疑問があります。
私は、マッサージを主体にしたリハビリを提供していると、マッサージしてもらえば痛みは改善するけど、やめると痛くなるという状況に陥ってしまい患者さんがリハビリ依存になるのではないかと危惧しました。
患者さんにとって明らかにそれではマイナスです。
そこで私は運動療法を主体にしたリハビリを行うことに決めたのです。
運動療法とは
運動療法とは、筋力トレーニング、ストレッチ、有酸素運動などの運動を行うことで身体機能の向上を目指すリハビリの方法のことです。
当院では体一つあればできる、あるいはご自身でも購入可能な安価な器具を使用しての運動療法を患者さんに指導させていただいております。
整形外科で診療する首の痛み、腰痛などは、体の硬さや姿勢の悪さ、体幹の筋力低下などから起こることがよくあります。
また、膝の痛みも太ももの筋力を強化することで痛みが軽減することが多々あります。
患者さんが問題を抱えている部位に応じて、当院理学療法士や柔道整復師が適切な筋力強化の方法、ストレッチの方法を指導させていただき、自身の力で痛みを軽減することができるという成功体験を経験していただきたいと考えております。
お子さんのスポーツ障害に対しても
当院はご高齢の方の腰、首、膝の痛みのような慢性的な痛みはもちろんのこと、小学生、中学生、高校生のお子さんのスポーツ障害に対しても力を入れております。
最近は体が硬いお子さんも増えてきているため、それに起因する障害が増えてきております。
野球などの投球障害(野球肘、野球肩)や腰椎分離症はその典型ですが、それ以外にもレントゲンやMRIなどの画像に現れない形で膝や腰の痛みが出ることがあります。
そのようなスポーツによる障害に対しても、適切な運動指導、体のコンディショニングを行うことで復帰を目指していただいております。
詳細に関しては、下記リンクの当院ホームページの診療案内をご参照ください。
野球で肘が痛い、肩が痛い
スポーツによる痛み
当院リハビリ室の特徴
当院は運動療法を中心にリハビリを行うというコンセプト上、できる限りベッドを少なくして、運動できるスペースを広く取っております。
また、高価な機械(牽引やウォーターベッドなど)も置いておりません。
患者さんには、自宅でもトレーニングを行っていただけるように、体一つあるいはご自身でも購入可能な安価な器具を使用してのリハビリを行うことを心がけております。
リハビリ室の隣にマウンドを設置
西尾市は野球の盛んな地域です。
それと同時に野球による肘の痛み、肩の痛み、腰の痛みを抱えているお子さんも非常に多い状況です。
当院のリハビリ室の隣には、投球練習が行えるマウンドを作り、本格的にピッチングができる状態までリハビリを行うことが可能です。
ぜひ一度ご相談ください
患者さんに合った筋力強化やストレッチの方法を指導させていただくことで、痛みが軽減のを実感できると思います。
患者さんが痛みから解放されるように、当院は全力で努力いたします。
文責 上田 英範
(日本整形外科学会整形外科専門医)