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腰痛に関して③器質的腰痛

医療

こんにちは!
西尾市一色町に令和3年8月4日に新規開院予定のうえだ整形外科クリニック 院長 上田英範(ひでのり)です。

本日も腰痛に関するお話です。
今回のお話も、腰痛のプライマリ・ケア 金岡恒治 成田崇矢著 文光堂を参考にしています。

もし、前回と前々回のブログ腰痛に関して①、腰痛に関して②の項目を読んでいない方がいらっしゃいましたら、まずはそちらをお読みください。

本日は器質的腰痛に関する説明ですが、器質的腰痛にあげた病気を詳しく説明していると、1つの病気でブログ1回分くらいの記事は書けてしまいますので、概略を説明します。

腰椎分離症に関して
成長期に起こりやすい病気で、腰骨にそったりひねったりの力が繰り返しかかり続けると起こります。
一種の疲労骨折と考えられております。
治療としては、骨折の原因となったスポーツ活動を中止し、硬いコルセットをつけて腰骨の安静を得ます。
運動療法としては、昨日のブログ伸展型腰痛症に準じたリハビリを行います。

腰椎椎間板ヘルニアに関して
腰の骨と骨の間にある椎間板という軟骨のような組織が傷ついて腰の神経を圧迫することで生じます。
症状としては、圧迫された神経の部位によって症状が異なりますが、多くの場合は坐骨神経痛というお尻から太ももの裏の痛みが出ます。
また、足の筋力の低下を起こすことがあります。
治療としては、薬物療法とリハビリを組み合わせた治療を行います。
運動療法としては、昨日のブログ椎間板性腰痛に準じたリハビリを行います。
これらの治療で改善しない場合は、手術加療を検討する可能性があります。

変形性脊椎症に関して
椎間関節という背骨の後ろの方の関節や骨自体の変形により引き起こされる痛みが主な症状です。
変形性脊椎症というのは、その名の通り背骨が変形していますよという意味しかないので、どこが痛みの原因になっているのかは診察で探す必要があります。
昨日のブログに書いた椎間板由来なのか椎間関節由来なのか姿勢不良による筋性腰痛なのかをはっきりさせる必要があります。
それに応じて運動療法が異なってきます。
治療は、運動療法を含めたリハビリ、薬物療法を検討します。

脊柱菅狭窄症に関して
腰骨の変形や年齢的な変化により、腰の神経の通り道が圧迫されることで起こります。
症状としては、間欠性跛行(かんけつせいはこう)といってしばらく歩くと前かがみで休まなければならなくなる症状やお尻から太もも裏への坐骨神経痛が多いです。
治療としては、薬物療法と運動療法を含めたリハビリを行います。
運動療法としては、膝抱え体操腹筋エクササイズを行います。
これらの治療で改善しない場合は、まれに手術を要する可能性があります。

機能的腰痛から器質的腰痛に移行してくると、運動療法を含めたリハビリ以外にも内服薬等による薬物療法も必要となってくる可能性があります。
変わらないのは運動療法などのリハビリは機能的腰痛のみならず器質的腰痛にも有効であるということです。
薬物療法に頼るだけではなかなか腰痛の改善は難しいため、リハビリも積極的に検討していただきたいと思います。

うえだ整形外科クリニック院長の疾患解説シリーズ腰痛いかがでしたでしょうか。

では、また!

うえだ整形外科クリニック 医師 上田英範

執筆者

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執筆者

上田 英範

うえだ整形外科クリニック 院長

2021年、愛知県西尾市にうえだ整形外科クリニックを開院しました。
地域社会に貢献するため、医師として患者さんに患者さんに信頼していただける医療を心がけております。

経歴
金沢医科大学卒/名古屋医療センター研修医/聖霊病院整形外科勤務/なかざわ記念クリニック整形外科勤務
保有資格
日本整形外科学会専門医/日本整形外科学会リウマチ医/日本整形外科学会スポーツ医/日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
所属学会
日本整形外科学会/日本リウマチ学会/日本骨粗鬆症学会/日本整形外科超音波学会/日本リハビリテーション医学会/日本整形内科学研究会