むち打ち 結局いつまでかかるの!!

リハビリからのブログ第19報です。
交通事故に遭われた患者様から、リハビリ中に最も多くいただくご質問の一つに、「この痛み、一体いつになったら治るのでしょうか?」 というものがあります。
事故の直後は、突然のことで不安も大きいかと思います。 今日は、むち打ち症(医学的には外傷性頚部症候群などと呼びます)がどのような経過をたどるのか、世界的に信頼されている大規模な医学論文のデータをもとに、分かりやすく解説します。
世界最大規模の調査が示す「回復の真実」
今回ご紹介するのは、運動器疾患の世界的な対策プロジェクト(Bone and Joint Decade)のタスクフォースが発表した、非常に有名な報告です(Carroll LJ, et al. Spine, 2008)。
この研究では、むち打ち症の患者さんがその後どのような経過をたどるのかを徹底的に調査しました。そこから見えてきた3つの重要な事実をお伝えします。
1. 「半数は1年以内に回復する」が、油断は禁物
データによると、むち打ち症になった方の約50%は、事故から1年以内に完全に回復しています。 しかし、裏を返せば「残りの約50%の方は、1年経っても何らかの痛みや不調を感じている」ということになります。 「たかがむち打ち」と放置せず、初期からしっかりと治療に向き合うことが大切です。
2. 「最初の痛みが強い」ほど、治療期間は長くなる傾向
誰が治りやすく、誰が長引きやすいのか。この研究では、「事故直後の痛みの強さ」が、その後の回復期間に大きく影響することがわかっています。 つまり、受傷直後に「我慢できないほど痛い」「首が回らない」といった強い症状がある場合は、慢性化させないために、より慎重かつ集中的なリハビリテーションが必要になります。
3. 「レントゲン異常なし」=「軽症」ではない
ここが最も重要なポイントです。この研究では、「レントゲンなどの画像上の変化と、治りやすさはあまり関係がない」ということも示されています。 よく「レントゲンでは骨に異常がないから大丈夫」と言われてしまうことがありますが、医学的なデータで見れば、画像に写らない筋肉や神経のダメージこそが、長引く痛みの原因になり得るのです。
当院が「交通事故治療」に力を入れる理由
この論文データが示しているのは、「むち打ち症は、決して軽視できない怪我である」という事実です。
「骨に異常がないから」と湿布だけで様子を見る
痛みが強いのに、仕事を優先して通院を後回しにする
こうした対応をしてしまうと、本来治るはずの痛みも慢性化してしまうリスクがあります。
当院では、この「慢性化リスク」を最小限にするために、以下の体制を整えています。
整形外科専門医による正確な診断:画像に写らない症状も丁寧に診察します。
理学療法士による専門リハビリ:ただ温めるだけでなく、手技療法で筋肉の緊張を和らげ、機能を回復させます。
弁護士との連携:治療が長期化した場合の補償などの不安を取り除き、治療に専念できる環境をサポートします。
「いつ治るのか不安」「痛みがなかなか引かない」という方は、一人で悩まず、ぜひ当院へご相談ください。早期の適切な介入が、その後の生活の質を大きく左右します。
理学療法士・柔道整復師 計12名体制で皆様の健康増進を全力サポート!
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こんにちは。うえだ整形外科クリニックで働いているリハビリスタッフ一同です。
患者様一人ひとりに合ったリハビリを提供し、早期回復をサポートすることを目指しています。皆様の健康と生活の質向上に全力で取り組んでいますので、どうぞよろしくお願いいたします。