なかなか治らないその肩の痛み。「石灰沈着性腱板炎」に集束型体外衝撃波が効果的

ご挨拶:西尾市一色町のうえだ整形外科クリニックより
こんにちは!西尾市一色町の整形外科クリニック
うえだ整形外科クリニック 院長 上田英範です。
当院は地域の皆様の健康を支えるため、専門性の高い整形外科医療を提供しています。
特に、一般的な治療で改善しにくい「難治性の疼痛」に対し、最新かつ効果的な治療法を導入することに力を入れています。
今回は、多くの方が悩まされる「肩の痛み」、特に夜間に激しくなる痛みの原因となる「石灰沈着性腱板炎」について、そしてその痛みに劇的な改善をもたらしうる先進的な「集束型体外衝撃波治療」をご紹介します。
慢性的な肩の痛みや、夜中にズキズキと痛みで目が覚めるという症状は、単なる肩こりではなく、腱の中にできた硬い「石灰」が原因である可能性が高いです。
この石灰が炎症を引き起こしている間は、湿布やマッサージだけでは根本的な解決に至りません。
西尾市周辺にお住まいの方で、このような慢性の肩の痛みに悩む方に向けて、当院が導入している集束型体外衝撃波治療という新しい選択肢について詳しく解説いたします。
なかなか治らないその肩の痛み。「石灰沈着性腱板炎」が原因かも?
肩の痛みの中でも、特に強い痛みを引き起こすのが「石灰沈着性腱板炎」です。
この疾患は、肩関節の腱板(ローテーターカフ)に、カルシウムの塊(石灰)が沈着することで発生します。
この石灰の塊こそが痛みの根本原因です。
問題は、体内で自然に石灰を処理しようとするプロセスが始まるときです。
このとき、局所的に激しい炎症反応が引き起こされ、腱の内部に高い圧力がかかります。
この炎症と圧力が、「今まで経験したことのないほどの激痛」の正体です。
特に急性期には、腕を動かさなくても強烈な痛みがあるのが特徴です。
五十肩と診断され、リハビリや薬物療法を続けても痛みが引かない方は、痛みの根源である「硬い石灰の塊」そのものが残っている可能性があります。
石灰が腱の中に残存している限り、痛みや可動域の制限が再燃するリスクが伴います。
石灰が溜まるとなぜ激痛が起きるのか?腱板炎のメカニズム
石灰沈着性腱板炎の痛みは、沈着したハイドロキシアパタイトというカルシウム結晶が、腱板の中でも負荷がかかりやすい棘上筋腱の内部に形成されることで始まります。
この疾患で最も激しい痛みが起きるのは「吸収期」です。
体が異物である石灰を排除しようとして免疫細胞を集め、石灰を溶かし出す過程に入ると、溶けかかった石灰が周囲の組織を強く刺激します。
さらに、腱の限られた空間内で圧力が急激に高まることで、炎症が爆発的に悪化し、強い急性期の痛みを引き起こします。
従来のステロイド注射は炎症を抑える対症療法であり、石灰そのものを物理的に除去するものではありません。
そのため、石灰の量が多い場合や硬く形成されている場合、痛みが慢性化してしまうリスクがあります。
こうした難治性の石灰に対し、より積極的かつ非侵襲的にアプローチするために、集束型体外衝撃波治療が国際的に注目されているのです。
従来の治療で改善しない方へ:西尾市で検討したい「新しい選択肢」
注射は効くがすぐに痛みが戻ってしまう、リハビリを続けているが夜間の痛みが消えない、といった経験をお持ちの方は、従来の治療が痛みの「根源」である硬い石灰に届いていなかった可能性が高いです。
この石灰の塊を、手術せずに、体外から物理的にアプローチできるのが、集束型体外衝撃波治療です。
この技術は元々、腎臓や尿管の結石破砕のために開発され、整形外科領域に応用されました。
特に腱の石灰化や難治性の腱炎に対して有効であることが確立されており、従来の非手術的治療の限界を感じている患者様にとって、手術を回避するための非常に有力な「新しい選択肢」となります。
当院は、この先進的な治療法を西尾市の皆様に提供しています。
地元で国際的な水準の専門治療を受けられる体制を整えることで、慢性的な痛みに悩む患者様の負担を軽減しています。
集束型体外衝撃波治療は、石灰沈着性腱板炎の治療において、手術と同等以上の高い効果が期待できるにもかかわらず、身体への負担が極めて少ないことが最大のメリットです。
切らない治療「集束型体外衝撃波」はなぜ効果的なのか
集束型体外衝撃波治療が石灰沈着性腱板炎に有効なのは、その「集束型」という技術的な特性にあります。
体外衝撃波治療には広範囲に浅く衝撃を伝える「拡散型」もありますが、当院が採用する「集束型」は、体外で発生させた音響エネルギーを、体内の特定の一点(焦点)にのみ正確に集中させることができます。
これにより、肩の深部にある腱板内の硬い石灰の塊に対し、周囲の組織を傷つけることなく、高いエネルギー密度で精密に衝撃波を照射することが可能です。
強力なエネルギー波が石灰結晶に当たると、結晶内に微細な破壊を引き起こし、硬い石灰の構造が崩壊します。
崩壊した石灰は、体内の自然の吸収細胞が処理・排除しやすい状態へと変化します。
さらに、衝撃波の刺激は、血流を増加させ(新生血管誘導)、慢性的な炎症を抑え、組織の再構築を促す成長因子を放出することが分かっています。
つまり、集束型衝撃波治療は、石灰を物理的に崩壊させる「破壊効果」と、組織の治癒力を高める「生物学的効果」の二つの側面から、慢性的な肩の痛みにアプローチする画期的な治療法なのです。
衝撃波治療の気になる効果
集束型体外衝撃波治療は、世界的にエビデンスが蓄積されており、難治性の慢性疼痛に対して高い有効性が認められています。
国際的な報告では、治療効果や治癒期間には個人差がありますが、治療を受けた患者様の平均して60%から80%の範囲で痛みの有意な改善効果が報告されており、従来の保存療法で改善が難しかった症例にとって非常に有望な数値です。
当院が「集束型」にこだわる理由と治療の流れ
当院が「集束型」にこだわるのは、石灰沈着性腱板炎の石灰の塊が腱板の深部に形成されていることが多く、その硬い塊を正確かつ効率的に破壊するためには、集束型の精密なエネルギーが不可欠だからです。
エコー(超音波画像診断装置)で石灰の位置を確認し、焦点を合わせて照射を行います。
これにより、最大限の効果を発揮しつつ、周辺組織への影響を最小限に抑えることができます。
治療の流れはシンプルです。
初診時にレントゲンやエコー検査で石灰の診断を行い、治療の適応を判断します。
治療は通常、麻酔を必要とせず、患者様の痛みに合わせて出力を調整しながら行います。
一回の治療時間は十数分程度で、石灰沈着性腱板炎の場合、一般的に1週間から2週間の間隔を空けて合計3回から5回程度の治療を行うことで、高い効果が期待できます。
治療後は、すぐに日常生活に戻ることが可能です。
長引く肩の痛みでお悩みなら、まずは西尾市の当院にご相談ください
長年にわたる肩の痛みは、生活の質を著しく低下させ、特に「石灰沈着性腱板炎」による痛みは患者様を疲弊させます。
もしあなたが、従来の保存療法を尽くしても痛みが改善しない、手術は避けたいけれどこの痛みを何とかしたい、とお考えであれば、西尾市一色町のうえだ整形外科クリニックが提供する集束型体外衝撃波治療を是非ご検討ください。
当院は、最新の医療技術と、地域に根差したきめ細やかなサポート体制で、皆様の健康な生活への復帰を全力で支援いたします。
高度な集束型体外衝撃波装置と、それを安全かつ効果的に運用するための専門知識を持つ医師による診断と治療が、長引く肩の痛みからの解放への最短ルートです。
まずは、ご自身の肩の痛みが衝撃波治療の適応となるか、専門医による評価を受けていただくことから始めましょう。
治療後の生活サポートと大切なご案内
集束型体外衝撃波治療は非侵襲的ですが、治療効果を最大限に引き出すためには、治療後の適切なケアが不可欠です。
石灰が破砕され、体がそれを吸収していく過程で、一時的に痛みが変化したり、軽度の腫れが出ることがあります。
当院では、治療後のリハビリテーションや生活指導を通じて、肩の機能回復をサポートし、痛みの再発防止に努めます。
痛みから解放された後も、安心して日常生活やスポーツ活動に戻れるよう、細やかなサポートを提供し続けることが私たちの役割です。
理学療法士・柔道整復師 計12名体制で皆様の健康増進を全力サポート!
集束型体外衝撃波治療 治療について理解を深める体験会の予約はコチラ
👉治療について理解を深める体験会の予約
交通事故治療に関してはコチラ
👉西尾市交通事故相談室
24時間受付!交通事故の初回の予約はコチラ
👉交通事故初診予約
通常の診療予約はコチラ
👉Web予約
ホームページはコチラ
👉うえだ整形外科クリニックホームページ
交通事故の初診の方のみ電話予約を受け付けております
📞 0563-72-3555
ではまた!
執筆者
執筆者
うえだ整形外科クリニック 院長
2021年、愛知県西尾市にうえだ整形外科クリニックを開院しました。
地域社会に貢献するため、医師として患者さんに信頼していただける医療を心がけております。
- 経歴
- 金沢医科大学卒/名古屋医療センター研修医/聖霊病院整形外科勤務/なかざわ記念クリニック整形外科勤務
- 保有資格
- 日本整形外科学会専門医/日本整形外科学会リウマチ医/日本整形外科学会スポーツ医/日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
- 所属学会
- 日本整形外科学会/日本リウマチ学会/日本骨粗鬆症学会/日本整形外科超音波学会/日本リハビリテーション医学会/日本整形内科学研究会