診療案内

MEDICAL

投球障害へのリハビリ

リハビリの内容

ストレッチ(上半身)

肩関節・肘関節の柔軟性は投球動作を行う上で非常に重要です。
当院のリハビリでは上半身の柔軟性を早期に獲得することを目標としています。

ストレッチ(下半身)

正しい投球フォーム獲得のためには、上半身だけでなく下半身の柔軟性も必要です。
下半身の柔軟性獲得は、怪我の予防だけでなく、高いパフォーマンスを発揮することにも役立ちます。

トレーニング

投球に必要な身体の動きをレクチャーします。
当院のリハビリでは小学生・中学生に対しては筋肉を大きくするよりも、身体の使い方を覚えることの方が重要だと考えております。

投球フォーム指導

iPadで投球動作を撮影し、フォーム指導を行います。
身体の傾き、手の位置、足の位置など細かくアドバイスします。
テクニカルピッチを用いて球速・球の回転数・球の回転軸を計測することも可能です。

投球障害とは?

投球障害とは、野球を中心に、投球動作(ボールを投げる)において支障をきたし投球が困難になることを指します。
成長期の選手は、骨が伸びていく軟骨部位(骨端線)にストレスがかかることで怪我に繋がり、成長期を過ぎた選手は靱帯や筋肉の怪我に繋がります。

投球障害の原因

・柔軟性、筋力不足
・投げすぎ
・悪い投球フォーム
・適切でないコンディショニング

など、どれか一つ当てはまっていれば投球障害になるリスクが増えてしまいます。

悪い投球フォームで投げていることのデメリット

投球時には、 肘関節内側側副靭帯に最大破断強度以上の力が加わっていると報告されています。代表的な悪いフォームとして、肘下がり、体の早い開きなどは肘関節への負担を大きくします。
そのため、投球時に肘関節へ負担を減らすには上半身の柔軟性を早期に獲得することで再発を防ぐことに近づきます。
また、競技レベルの向上には下半身の柔軟性及び筋力が不可欠です。
当院では建物後方にあるブルペンを活用し、マンツーマンで投球動作の指導や野球チームには必ずあるまたは個人でも買えるようなトレーニング用品を用いて、再発予防やパフォーマンスの向上に努めてまいります。

将来的に起こりうるリスク

少年野球選手で肘痛を訴える選手の約30%のうち60%近くにレントゲン異常所見があったという報告もあるように、悪化させないためには早期の受診がとても重要です。
痛みがある状態で、投球を続けると手術が必要になることや、野球の継続すら不可能になる可能性があります。
また何よりも野球が楽しくなくなります。
投球障害は、予後は良好です。
そのため医師の指示のもと適切に治療し、リハビリテーションで投球フォームを獲得することで再発リスクは減らすことができます。
野球を楽しく、長く続けるためには違和感や痛みがあれば無理するのではなく、すぐに受診し必要性があればリハビリテーションを行います

リハビリスタッフ紹介

神谷 尚紀

【実績】

・スポーツ大会のメディカルサポート10件以上
・プロスポーツ選手への治療経験あり
・第34回東海北陸理学療法学術大会 学術大会長賞受賞

プロスポーツ選手も通う整形外科クリニックでの勤務を経て、現在に至る。オーダーメイドインソールの作成、シューフィッティングが得意。

松山 晃大

【実績】

・野球スクールのトレーナー

野球歴20年
他院のリハビリ科での勤務を経て、現在に至る。
週に1度、名古屋市内の野球スクールでトレーナーとして活動中。
痛みを改善していきましょう!当院で︎お待ちしております。

篠田 侃

【実績】

・甲子園のメディカルサポートスタッフ
・愛知県理学療法士会スポーツ支援部
・にしおマラソン救護スタッフ

野球歴11年
病院、施設勤務を経て、現在に至る。
野球、その他スポーツのコンディショニングでお困りのことがあればなんでもご相談ください。

文責 上田 英範
(日本整形外科学会整形外科専門医)

院長 上田 英範