院長ブログ

BLOG

骨粗鬆症治療に関して①

医療

こんにちは!
西尾市一色町に令和3年8月4日に新規開院予定のうえだ整形外科クリニック 院長 上田英範(ひでのり)です。

本日はうえだ整形外科クリニックが力を入れていきたいと考えている疾患の一つである骨粗鬆症に関してお話したいと思います。
時間を要するので、今後何回かに分けて骨粗鬆症シリーズでお話したいと思います。

骨粗鬆症とは、骨がもろくなって軽い外傷で骨折を起こすようになった疾患です。
骨粗鬆症は主に高齢の女性に多いため、「仕方がないんじゃないの?」と思われる方が多いですが、れっきとした「病気」です。
「病気」であるからには治療をしなければなりません。

骨粗鬆症自体には症状はありませんが、尻もちなどの軽い力で骨折を起こしてしまいます。
骨折を起こす部位によっては、手術が必要であったり、手術をしても寝たきりになったりする可能性があります。
自分が寝たきりになったら…と思うと嫌ですよね?

自分が骨粗鬆症であるということに気付くのはなかなか難しいことなのですが、もちろん先程述べた通り尻もちなどで骨折をしたら骨粗鬆症の可能性は高いです。
また、若い頃に比べて身長が縮んでいたり、背中が曲がって来たりして気付くことがあります。
下記のサイトのリンクも参考にしてみてください。
骨粗鬆症:どんな病気? 旭化成ファーマ株式会社さん骨粗鬆症啓発ページ

骨粗鬆症であるかは、DXA(DEXA、デキサ)法という方法を用いたレントゲンの機械で骨密度を測定することで行います。
若い人(20~40代くらい)の骨密度の平均値を100%とし、70%未満であれば骨粗鬆症と診断されます。
大切なので何度も言いますが骨粗鬆症と診断された場合は、治療法を検討する必要があります。

骨粗鬆症の原因としては、原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症とがあります。
この話をしだすとややこしくなりますが、
・原発性は加齢によるもの・閉経によるものなど
・続発性は何らかの病気や薬の副作用によるものなど
と考えてください。
骨粗鬆症の多くが原発性で、加齢・閉経によるものです。
閉経により女性ホルモンの量が減ると、女性ホルモンの「強力に骨が壊れるのを防ぐ作用」がなくなるため、骨密度が下がっていきます。
このため、骨粗鬆症は圧倒的に男性よりも女性に多い病気となりますので、女性の方は50歳くらいから骨密度検査を行っていただくと良いと思います。

さて、今回はこの辺にして、次回以降は骨粗鬆症治療における採血の重要性、骨粗鬆症の治療、転倒予防などに関してお話したいと思います。
では、また!

うえだ整形外科クリニック 医師 上田英範