院長ブログ

こんにちは！
西尾市一色町の整形外科クリニック　うえだ整形外科クリニック　院長　上田英範です。

本日はこのような記事があったので、骨粗鬆症治療薬の副作用の一つである顎骨壊死に関して私の見解をお伝えしたいと思います。
→骨粗しょう症の薬で副作用 ～薬剤性顎骨壊死（長崎大学病院　大鶴光信講師）～

かつては骨吸収抑制薬（骨が壊れるのを防ぐ薬）を使用することで一定確率で顎骨壊死（顎の骨が崩れていく病気）を発症すると考えられていましたが、現在は上の記事にある通り口の中の慢性的な細菌感染により引き起こされると考えられています。
そのため、顎骨壊死を起こさないために重要なことは口の中の衛生状態を保つこと、簡単に言うと口の中をきれいにしておくことが大切です。
日頃から歯磨き等の口腔ケアを行うことはもちろんですが、歯科医院で虫歯治療やクリーニングを行っていただくことが大切です。

骨粗鬆症治療薬を使用する際には必ず副作用の説明が必要と考えておりますが、顎骨壊死の副作用を説明すると骨粗鬆症の治療を躊躇される方がいらっしゃいます。
しかし、口の中をきれいに保つことができれば、決して怖がる必要はない副作用です。
顎骨壊死が起こる確率よりも、骨粗鬆症治療薬の使用を躊躇して新たな骨折を起こしてしまう確率の方がよほど高いため、骨粗鬆症の治療はきちんと行うべきです。

骨粗鬆症は年齢的な変化ではなく、骨が病的にもろくなって骨折を起こしやすくなる病気であるという意識を持って、治療していただければと思います。

当院は骨粗鬆症の治療にも力を入れております。
ご自身の骨密度がどの程度か知りたい、骨折をしたことがあるが骨粗鬆症の治療は行ったことがない、検診でひっかかった、という方はぜひご相談いただければと思います。

では、また！

うえだ整形外科クリニック　医師　上田英範