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足首をひねった(捻挫、靭帯損傷)時の治療について

医療

こんにちは!
西尾市一色町の整形外科 うえだ整形外科クリニック 院長 上田英範です。

本日は足首をひねった(捻挫、靭帯損傷)の時の治療についてです。

足首の捻挫は学生のスポーツ外傷に限らず、大人の方でもよく起こる外傷です。
足首の捻挫はほとんどの場合、足を内側にひねって怪我をします。
(典型的な受傷の仕方が→コチラ※痛々しい映像が苦手な方は見ないでください)
その場合、足首の外くるぶし周辺に痛みが出ます。

多くの整形外科では、「レントゲンで骨折はないので問題ない、湿布で様子見てください」、となるのですが、これは大きな間違いです。
足首をひねったときに起こる頻度が高いのは靭帯損傷であり、靭帯損傷はレントゲンではわかりません。
レントゲンのみの撮影だと靭帯損傷を見落とすため、いい加減な治療になりやすく、後々足首周辺の痛みが残ったり、捻挫を繰り返したりします。

当院では、レントゲン撮影に加えて、必ず超音波(エコー)検査を行って、靭帯損傷がないかを確認しております。
エコーで確認すると、傷んだ靭帯は黒っぽく腫れ上がって見えたり、損傷の程度によっては完全に切れているのが確認できたりします。
また、エコーでは関節がぐらついているのが確認できるため、損傷がどれくらいひどいかの目安となります。

当院では、エコーで確認して、
①靭帯損傷があり、関節がぐらついている場合→2~4週間のギプス固定
②靭帯損傷はあるが、関節はぐらついていない場合→2~4週間のサポーター固定

としております。

固定の後は、足首周りの筋力強化をメインとしたリハビリを行い、受傷から約8週間でスポーツ復帰、仕事復帰をしていただいております。

足首の捻挫の治療は、エコーを使えるか使えないかで大きく異なります。
受傷初期に十分な治療を受けられなかった場合は、何らかの症状が残る可能性が高いので注意が必要です。
当院はエコーを駆使して診断することで、捻挫の治療には自信を持っております。
過去にも多くの捻挫の方をエコーで診察させていただき、復帰していただきました。
単なる捻挫と侮らず、必ず整形外科を受診してください。

当院のホームページの診療案内の足首をひねったのページもよろしければご覧ください。

では、また!

うえだ整形外科クリニック 医師 上田英範