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ドッジボールなどでの突き指の治療に関して

医療

こんにちは!
西尾市一色町の整形外科クリニック うえだ整形外科クリニック 院長 上田英範です。

本日の話題は突き指に関してです。

西尾市は子供会でドッジボールをされているため、突き指は非常に多いスポーツ外傷です。
もちろん、中学生、高校生になってくると、部活動のバスケやバレー、体育などの球技での受傷も増えてきます。

突き指は説明する必要はないかもしれませんが、指の先端から根本の方に力が加わることで起こります。
第2関節(PIP関節)が痛いか、第1関節(DIP関節)が痛いかで考える病気が変わります。

お子さんの突き指で最も多いのが第2関節(PIP関節)の痛みです。
この場合は、中節骨という骨の骨折を疑います。
診断はレントゲンで行ないます。

第2関節が痛いのに、レントゲンで骨折が見当たらない場合は、軟骨(掌側板)の損傷を疑います。
この場合は、超音波(エコー)を用いることで、軟骨部分の腫れを確認することで診断できます。

第2関節を横に動かしてみてぐらつく場合は、靭帯損傷を考えます。
この場合も、超音波(エコー)で靭帯周辺の腫れを確認することができます。

第2関節の場合は、いずれも指用のギプスで固定をすることで治療を行ないます。

次に、第1関節(DIP関節)が痛い場合
考える病気としては、マレット指という病気を疑います。
症状としては、第1関節の痛み、第1関節をを完全に伸ばすことができないというものです。
この病気は指を伸ばす筋肉の腱(伸筋腱)が切れる、あるいは伸筋腱がくっついている骨(末節骨)が骨折を起こすことで起こります。
治療は、腱が切れている場合は、バネ式固定装具という第1関節を伸ばした状態で保持する固定装具を用います。
骨折の場合バネ式固定装具を用いるのですが、骨折している骨が離れている場合は手術を選択することもあります。

マレット指に関しては、下記リンクもご参照ください。
手外科シリーズ マレット変形

冒頭でも述べたとおり、西尾市はドッジボールの影響で突き指の患者さんは非常に多い地域です。
突き指治療に関しては、数多く経験しておりますので、ぜひ当院にご相談いただければと思います。

では、また!

うえだ整形外科クリニック 医師 上田英範